私は家に向かおうとしていて
電車ではなく動く歩道のようなものに乗りました。
その動く歩道は人が一人入れる幅で透明なドームの中にあって
その中に入ると勝手に身体が移動する感じです。
透明な道路は縦横無人に広がっていて
中に人が通って行くのが見えました。
車も電車も無い世界です。
「この先の坂が嫌なのよね」
と、思った途端、ギューンと
まるでジェットコースターの下りのように
スピードを上げて下がって行きました。
その下り終わったところで通路から降りると
いくつかの通路に分かれていて
私は向かって左側の道を選んで進んで行きました。
するとエレベーターがあって
その中に入るとアンドロイドの男性がいます。
その人に行き先を告げると
ボタンを押してくれて
エレベーターが動き出しました。
ペッパー君のように
胸の辺りに板が付いていて
ここに何か書かれた紙きれが何枚か貼られていました。
乗り込んだ拍子にその一枚を剥がしてしまい
剥がしてしまった紙切れを見ていたら
「早くもとに戻して下さい」
と、アンドロイドの男性に催促され
「ごめんなさい」
と、慌ててもとの場所に貼り戻しました。
紙切れには何か書いてあったのですが
全く読めません。
不思議な文字で書かれてありました。
目的地に到着したようで扉が開くと
1歩出た瞬間に外の道に出ていました。
通りの前には変わった雑貨や洋服が売っているお店があり
店の前ではアンドロイドの店員と女性が
楽しそうに話しこんでいました。
その傍に少年がいて
その少年はバランススクーターに乗っていて
器用にクルクルと回っていました。
私はその横をスタスタと歩いて行きました。
通り過ぎるとその少年がついてきました。
「おばあちゃん、どこに行くの?」
と、彼が聞いてきました。
どうやら、この世界では私はおばあさんのようですw
「家に帰るところよ。
こっちに付いてきちゃダメだよ。
お前の来る場所じゃないからね。」
と、言っても、少年は好奇心からか、一緒についてきます。
私は走ることが出来ず
ひたすら早歩きで少年から遠ざかろうとします。
どうやら、私の住んでいるエリアは
彼らの住んでいる所より貧民街のようです。
階段を登り始めると
少年は諦めたようでバランススクーターを翻して
帰って行きました。
ふと見上げるとバラックのような建物が並び
その中の一軒を見つけると
「やれやれ、やっと家に着いたわ」
と夢の中の自分がホッとしたところで
目が覚めました。
久々に10時間位眠ったと思ったら
何とも不思議な夢を見ていました。
まるで映画を見ていたかのようでしたが
VRのように
まるで体験したかのような感覚で目覚めました。
車や電車が無いけれどAI化された街でした。
年寄はバラックのようなところに集められていたようです。
いつかこんな時代がくるのでしょうかw