電話を切った途端に、大切な事を聞き忘れた事に気が付きました。
先立つアレです。
すぐに電話をかけました。
「すみません、先ほど予約した者ですが、再検査にはどの位お金がかかりますか?」
と、訊ねたところ
「検査の内容にも依りますから大体4万円位はご用意下さい。」
え!4万円…
検査だけでも負担が大きい事は精神的ダメージの一つになります。
でも、検査を受けない訳にはいかないので事情を話して実家の父に借りた。
ここ数年、返さないばかりか、ずっと借金が嵩んでいる。何とかしたいが、こればかりは仕方が無い。
なんでそんな生活になったのかは、また、別の機会にお話するとして、とにかく、お金が無い。
もし、乳がんだったとして治療費が払えるのか?
保険も入っていたけど、保険料が払えず、解約になってた。
でも、ガン保険じゃなかったから、結局、保険料はおりなかったかもしれない。
それにしても、色々な事が一気に降ってきた感じがする。
なんで私がこんな目に合わなくてはならないのだろう…と、少し、惨めな気持ちになっていた。
でも、次の瞬間、またしてもネットで検索を始めていた。
検索をしている間は、少し気持ちが落ち着いてまるでサイトを作成する為の取材をしている気持ちになった。
その日の帰りに何となくブックオフに寄った。
情報は色々あった方が良いし、本屋さんは高い。
その時、目に付いたのが某男性キャスターのガン闘病記。虎の門病院に入院した際の様子を事細かに書いてあった。
文章は読みやすく、ガンの悲壮感も無く、ガンと闘う様子がジャーナリストらしく描かれていた。
私もこんな感じに文章にしてみようかな?と、思うきっかけにもなった。
「明日の検査は痛いのかな?痛いのは嫌だな…」
と、子供みたいな事を考えて、なかなか寝付けない一夜を過ごした。