テーマは「がん」
患者さんのケースは「肺がん」でした。
この番組は研修医の診断予想を見ながら
「どの研修医の答えが正しいか?」
とクイズダービーのように正しい解答者を当てながら見ていたのですが
今日は違いました。
いつものように研修医のために出されるヒントで自分が解答できる内容だったんですね。
気が付くと研修医と一緒になって診断予想を始めていました。
これが出来るのは自分ががん治療を受けたからだと思います。
早いもので私も乳がんになって1年です。
いや、正確には「乳がんと診断されて1年」ですね。
私の進行度だと10年位かけてここまで(ステージ1)成長したらしいので・・・
非浸潤なら寿命まで育てても良さそうな感じでした。(実際は違いました)
がんの怖いところは転移ですね。
昨年の今頃、手術前の転移チェックの為、PETCTを撮ってました。
だから、ドクターGで出てきたヒントのPET画像も転移確認の検査とわかります。
画像も見方はわかっていましたから、この患者さんに転移は無いとすぐに判断できました。
PET画像が出てくる前のヒント映像で
「左肩から左手小指にかけて痺れがある」と言っていたので
「転移かな?」と推測していたのですが、その考えはここで消えました。
転移で無ければ・・・何だろう?
その答えは研修医達の推測が参考になりました。
血管への浸潤が考えられるとのことで
それを踏まえて「手術する」のか、「待つ」のか、「手術しない」のかの3拓になりました。
私の答えは「待つ。抗がん剤と放射線でがんを小さくしてから手術!」でした。
予想通り、答えは合っていたのですがここからは乳がんではわからない難点が出てきました。
肺の近くには脳幹に繋がる血管や腕や神経に繋がる血管、心臓に近い血管等
重要な血管が沢山あってここに浸潤していたら・・・
と想像しながら手術方法を考えるのですが、至難の技です。
推測中、左右にある血管については
一時片方の血液を止めてももう片方で代用出来るようになっていることを知りました。
人間ってすごい!
それでも本来あるべきものが無かったり、小さい為に事が成し遂げられない場合には
「知恵や経験による準備によって賄う」のだとわかりました。
やっぱり、人間ってすごい!!
いつかきっとがんも風邪みたいに市販薬で治るようになると思います。
きっと、近い将来そういう時代が来ると信じます。
人間が想像できることは実現する・・・って信じたいです。
それにしても、最近、がん関係の番組増えましたね。
最新医療情報や予防法を教えて下さるのは大いに結構だし
がんに対する知識を広げることは必要だとつくづく感じます。
知らないから急になった時に慌てるし
正しい判断ができなくて、後から「こんな方法があったんだ」とか
ただ「知らなかった」では済まされないことが多いのも事実です。
ネットの情報がすべて正しいわけでもないし
全部が間違っているわけでもないから
その選択力は鍛えておく必要がありますね。
その選択方法には、一人の医師だけではなく、
セカンドオピニオン、サードオピニオンと数人の医師に診断してもらうという
セカンドオピニオン制度も含まれます。
今までがんに気が付かなかったんだから
1日や2日位検査で時間を取られたって大きくは変わらないから・・・
とは最初に診断された医師に言われた言葉。。。
乳がんと聞いて動揺した私に励ますつもりで言ってくれたのだと思いますが
その医師が紹介してくれたセカンドオピニオンが今の主治医です。
無くしたのは身体のほんの一部。
でもそれは大事な身体の一部。
本当なら失いたくない自分の身体。
私は左胸を失ったけど
かわりに沢山のものを得ることができました。
がんの知識が得られました。
友人も以前より、増えました。
術後は無理だったけど
ゴルフもフルコースで行けるようになりました。
手術前より上手くなったと言われたのでもっと上手くなりたいと思います。
仕事で無理をしなくなりました。
でもチャレンジは忘れません。
楽しいことを考える時間が増えました。
「やりたい」と思ったら、まずやってみることにしました。
失敗したとしてもまた別の方法を考えて
どうやったら出来るかを考えるようになりました。
生きる!って幸せです。
どうせ生きるなら楽しく生きたいです。
「良く働き、良く遊べ」を実践していきたいです。
今回のテーマに登場された患者さんは無事に手術が終わり
8年後の現在は完治して元気に過ごしていらっしゃるそうです。
私も完治目指して治療を続けます。
数あるブログの中からお越しいただけたこと
あなたとの貴重な出会いに感謝します。
ブログランキングに参加中です。
クリックしていただけると励みになります。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。