乳がんの手術の際、乳房の術式方法は3通り示されました。
1.温存方法(1)・・・がんのみを取り除く
2.温存方法(2)・・・乳首と皮を残して内側をくりぬく
3.全部摘出・・・文字通り、全部取ってしまう
以上の3つの方法です。
私の場合、北斗さんと同じで乳首に近いところにありました。
(そのせいで、自己検診ではしこりは見付かりませんでした。)
初期で見付かったのが奇跡的と言われた位です。
そこで迷わず、全摘を選びました。
ただ「あの時、全摘で良かったのか?」と考えることもあります。
趣味・・・とまではいきませんが、温泉に入るのが大好きです。
手術後は肌色のベストのようなものを着用すれば温泉に入れるようなのですが
いかにも「乳がん手術しました」ってアピールするみたいで嫌だなぁと思うようになってきました。
そこで「後からでも再建手術出来るよ」と言っていた主治医の言葉を思い出し、
「後から再建」についてネットで調べてみることにしました。
すると全摘出していても乳首まで再建が出来ることがわかりました。
その内容を詳しく掲載しているHPが、テレビでもおなじみナグモクリニックです。
南雲先生の美容整形の技術はすごいですね。
無くなった乳首もちゃんと再生されてます。
しかも、2014年からインプラント同時再建についても保険適用が可能になりました。
このまま、全摘していない方の胸にも保険適用してもらえるようになれば
「『モデル胸』になってみるのも悪くないなぁ・・・」と考え始めています。
入院中、両胸を全摘して同時再建する方から
「私は今年再建をすることにしたから保険が使えるけど
2年前に手術した知り合いは手術に200万円かかったって言ってたわ。
もう少し、待てば良かったなぁって言ってた。」
と伺いました。
この話は心が痛くなります。
私は「左胸全摘」だけで済んだけど、きっと両胸全摘なら再建を考えたと思うからです。
乳房再建にもいくつか種類があって
以前は、自家再建と呼ばれる「背中またはお腹の部位を使って胸の再建する方法」のみが保険適用されていました。
この方法は、胸の他に再建に使用する場所も手術するので
手術時間がかかるので体力がいることと手術後の回復にかなり時間がかかることが容易に想像できます。
もし、術後の経過が悪ければ再手術は出来ないし、そうなった時のダメージはもっと大きいものになると思いました。
だから、保険適用でなくてもインプラント再建を選ぶことは当然だと思います。
また、日本では乳がんの罹患率が増えたことで、かつて輸入に頼らざるを得なかった薬も開発されるようになったし、美容整形の技術が高いことで、温存よりも美しい胸を手に入れることも可能になりました。
それでも、その治療が受けられる費用があってこそ出来ることです。
入院中の話を聞いたり、ネットでブログを読んでいるうちに
「費用の心配をしないで乳がん治療が受けられる方法は無いのかな?」
と、考えるようになっていきました。
そして「まず自分が『どうしたら素晴らしい胸を再建することが出来るのか?』について考えてみよう」と思うようになっていきました。