手術前日、お昼ご飯を食べてしばらくすると看護士さんが小さなシールを持って来ました。
夕方に行うセンチネルリンパ節を見つける注射を打つ為に、痛み止めの麻酔シートを貼るらしかった。
言われてみると喘息の時に使う咳止めのシートに似ている。
このシートを4枚をバランス良く貼った。
それから、暫くすると友人がお花とお菓子を持ってお見舞いに来てくれた。
検査まで1時間位。
食事制限はまだされてなかったので、院内の喫茶店に行っておしゃべり。
センチネルリンパ節のチェックは注射で検査液を入れ、最初にたどり着いた所に放射線をあてるのでPETに似ているなぁ…と思いました。
シートの数と同じ、4本の注射を打たれました。
1本目、2本目…
痛いと聞いていたが、余り痛くない。
「これならラクショ~」と思った途端に激しい傷みがきた。
3本目、4本目…
「痛い(>_<)」
研修医さんが、注射の後、1分位さすってくれた。
毎日、沢山の患者さんがいる。
「先生も大変ですね。」
と、言ったら
「そんな事、皆さんに比べたら全然ですよ。」
「注射痛かったですか?」
「はい、1本目、2本目は大丈夫だったけど3本目、4本目が痛かった。。。」
「そうですか…痛くしてスミマセン。」
「いえ、皆同じだと思いますから…」
「そうなんですか…あまり、聞いた事が無かったから~これからは聞いてみますね。」
「先生は少しお疲れのようですが、大丈夫ですか?」
「はっきり言って、いっぱいいっぱいなんですけど、それでも皆さんの笑顔が見れたら疲れも吹き飛びます。」
良いお医者さんになりそうですね。
「それでは、これから撮影してマークを付けます。マジックで書きますから消えないように気をつけて下さいね。」
「はーい」
クルクルと機械と台が動いた。
私のセンチネルは2個だった。
外に出ると友人がうたた寝していた。
彼女も多忙なのにわざわざ来てくれた。
感謝です。
暖かい心に囲まれて私は幸せだなぁ…と感じた。
手術の前日の話…