乳がんになったらいろんな専門用語が出てくるけど、最初は全くわからなかったです。
現在は、ネット環境があるけど、かつてはそんなものも無かったわけで、治療方法はすべてあなたまかせ・・・その時診察してもらった先生まかせということになるわけです。
ネット環境が整う以前に乳がんにならなくて良かった・・・とつくづく思います。
「乳がんです。」って言われてから、その結果を親に報告しながら、何となく相談風な会話になってしまうとふたことめには「先生は何て言っているの?」と、聞かれるからです。
そのうち、報告話しかしなくなりました。
なぜなら、乳がん治療については先生の方から「どうしたいですか?」って聞かれます。そんな事は私の両親の理解を超えているようなので話をするのは、同じ乳がん仲間とするようになりました。
患者同士で勉強して知識を付ければ、納得できる治療が受けられる可能性が広がりますし、同じ病気だと私とは違う知識や治療法を知っている場合が多いからです。
知ってさえいれば医師に希望の治療法が伝えやすい時代になったというワケです。
それでも最先端の医療については「情報=医療現場」になっていない場合があるので、その辺りはきちんと確認しながら治療を受ける必要があると思っています。
「分子標的薬」は、癌細胞のみを見つけて成長を阻害してくれるのはわかりました。
・・・ここまでわかるけど、ここからが問題。
最近見つけた記事では「分子標的薬は害である」っていうのもあるし、
「抗がん剤は沢山種類があるから自分の癌に合った抗がん剤を見つければ完治出来る」
っていうのもあります。
こうなってくると「それは誰が言っているのか?」とか「その評価についての信憑性はどうなのか?」とか・・・もう治療以外の知識やスキルが必要なわけです。
「何を信じてどんな選択をすれば望む未来が手に入るのか?」は本当に自分次第だと思います。
ただし「分子標的薬」は「HER2」が陽性であることが必要で、陰性だと「分子標的薬を使って下さい」と言っても使ってもらえないワケです。
「それで、HER2って何?」
・・・書いてあるから読んでいるけど、理解出来ているかと言えば、実際はよくわからない。
そもそも、遺伝子たんぱく質が身体の細胞にとってどんな働きをしていて、どう重要なのかは良くわからないです。
今は「トラツズマブ」(製薬名:ハーセプチン)を使っていますが、仮にこれが効かなかったとしても「ラパチニブ」(製薬名:タイケルブ)という経口剤を使用するようです。
この薬もごく最近承認されたようです。
治験を終えて承認されれば、薬はいくらでも出て来ます。
トリネガ(トリプルネガティヴの略)の薬は特に一所懸命に作られています。
また、今のところ「ハーセプチン」以外の薬では、単体使用できないようです。抗がん剤等の他の化学療法とセットになっています。
それも数年後には変わっているかもしれません。
そうそう
薬の種類の見分け方を講演会の時に教えていただきました。
点滴や注射タイプの薬品で全身に行き渡る時間が早いのは語尾が「マブ」。
「ニブ」は、ゆっくり効果が現れる経口薬だそうです。
「ニブ」と「マブ」どっちがいい?