2014年頃から国立がんセンターが取り組んでいるプロジェクトに血液、唾液、尿といった体液からがんを見つけ出す「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発」というのがあります。
NEDO(新エネルギー産業技術総合開発機構)が国立がん研究センターや東レなどと共同で開発していた技術で、これによりがん検診におけるコストカットと受診率アップを目指していました。
昨日のニュースでは、日立と住友商事の共同開発で「尿検査におけるがん発見の実用化が可能になった」と伝えていました。
今回公表されたのは乳がんと大腸がんについてですが、今後、他のがんについても可能になっていくようです。素晴らしい!
これは2014年からのプロジェクトが実現したものと言えるでしょう。
更に画期的なことは、コニカミノルタがコピー機のカラートナー技術を応用して蛍光染料でがん細胞のタンパク質を色分け出来るようになったことです。
この技術によって乳がんのサブタイプも細胞診以外でわかるようになるのでは?と期待出来ます。
現在の乳がん検診は、専門家によるマンモグラフィー撮影やエコー検査等、機械、技術ともに高価で気軽に受診出来ない環境にあります。
また、再検査の針生検は部分的に搾取する為、採取する場所が少しズレただけで結果が大きく変わってしまいます。
それに、針とはいえ、多少なりとも傷になります。部分麻酔はしますが、かなり痛いし、ガチャ音に怖さを伴います。
これは体験したので言える事ですが「もっと簡単な方法で検査出来れば良いのに…」ということです。
乳房の再建手術をした場合、問題なのが再発や転移です。
尿検査だけで「がんがどこに発現しているか」がわかるようになれば、安心して摘出と同時に再建手術も受けられるようになります。
私もそうしたと思います。
実際、1年~2年再発しないことを確認してから再建手術を受けられる方もいらっしゃいます。
私も再建するなら同じように1年位は様子をみようと思います。
早く技術が確立されて、安価で安心して簡単に乳がん検診が受けられますように…